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核兵器不使用共同声明 「核軍縮をリード」 岸田外相 賛同の意義訴え

 岸田文雄外相(広島1区)は12日、広島市中区での街頭演説で、核兵器の非人道性と不使用を訴える共同声明に日本が賛同する方針を表明したことに関連し、「核軍縮、不拡散の議論をしっかりリードしなければならない」と、被爆国としての責務を強調した。

 過去の3度は賛同を見送りながら、今回は加わる理由について、岸田氏は「日本の安全保障政策を踏まえ、各国と文章を調整した結果」と説明。来年春に広島市である「軍縮・不拡散イニシアチブ」(NPDI)外相会合などを通じて、日本外交の存在感を発揮する決意も重ねて示した。

 演説後、岸田氏は記者団に「(声明賛同は)大きな前進だが、核兵器のない世界実現を現実的に進めていくことが何より重要」と語った。(野崎建一郎)

(2013年10月13日朝刊掲載)

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