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在日大使館に抗議書簡 原水協「全面廃絶へ行動を」

 日本原水協は25日、ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領が核兵器の保有を改めて強調する発言をしたことに対し「人類や世界に対する挑戦。断固抗議する」との書簡をまとめ、在日ロシア大使館にメールとファクスで送った。

 一方的な軍事攻撃を「明白な侵略行為だ。国連憲章に反する重大な犯罪で、作戦の即時中止と撤兵を強く求める」と強調。プーチン氏の発言は「核兵器による威嚇だ」と断じ、米国による広島、長崎への原爆投下を挙げて「核兵器使用は大量破壊と非人道的な破滅的結末しかない」とした。

 米中ロ英仏の核保有五大国の首脳が1月に出した共同声明にも言及。「核戦争に勝者はなく、決して戦ってはならない」との訴えに反する行為だとし、被爆者団体として「核兵器の全面廃絶のために行動するよう強く要求する」と結んだ。(口元惇矢)

(2022年2月26日朝刊掲載)

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