×

ニュース

『核兵器はなくせる』 ヒロシマ・ナガサキ議定書 絵本原画展でPRへ

■記者 東海右佐衛門直柄

 核兵器廃絶の道筋を示す「ヒロシマ・ナガサキ議定書」を紹介する絵本の原画展が7月31日から、広島市中区田中町のオリエンタルホテル広島で開かれる。原画は、イラストレーター黒田征太郎さん(70)=北九州市=が議定書をイメージして創作した。入場無料。

 きのこ雲と、きのこ雲を逆さにした形の花瓶を並べ、戦争と平和を対比させた作品など原画全20点を紹介。さらに、黒田さんがこれまで平和をテーマに描いてきた約80点を展示する。9月9日まで。

 絵本作りは、地元の有志約20人でつくる市民グループ「YES!キャンペーン」(西村陽子事務局長)が、知人を通して黒田さんに協力を依頼し、実現した。7月中に出版する。原画展は、ヒロシマ・ナガサキ議定書の普及を目指す市民グループの活動にホテルが賛同し、開催が決まった。

 黒田さんは1985年、講談社出版文化賞を受賞。95年のフランスの核実験を機にきのこ雲を題材にした作品を発表した。8月3日には黒田さんを招き、音楽や歌に合わせて即興で平和の絵を彩るイベント(前売り券4300円)も開く。

(2009年6月9日朝刊掲載)

関連記事
『核兵器はなくせる』 ヒロシマ・ナガサキ議定書 PR 市民が解説絵本出版へ(09年4月 7日)

年別アーカイブ