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平和大通り緑地帯 永井博士のバラ 広島市に管理要請

 広島市中区の平和大通りの緑地帯にある、長崎の被爆医師、永井隆博士(1908~51年)ゆかりのバラの木について、88年にこの木を植えた団体の関係者は、日照不足などで衰弱しているため管理を広島市に依頼した。市も受け入れる方針。

 木を植えた団体に関わっていた正本良忠さん(81)=西区=ら数人が、7日の中国新聞朝刊で木が衰弱していることを知り、対応を協議した。「長崎との交流と平和の象徴として貴重な木。永続的に残すため、市にきちんと管理してもらいたい」との考えで一致。11日、平和大通りの樹木を担当する中区維持管理課に意向を伝えた。

 同課は、この木を現在地に残したまま柵で囲って土壌改良をするか、日照不足が懸念される現在地から移転させるかなどについて、さらに正本さんらと協議し、最終判断する。(増田咲子)

(2013年10月14日朝刊掲載)

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