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原爆ドーム前 出身者ら抗議 「戦争反対」「核兵器・武器やめろ」 広島ウクライナ人会主催

 広島県内で暮らすウクライナの出身者たちが1日、広島市中区の原爆ドーム前で、ロシアによるウクライナ侵攻や核兵器の使用を示唆するプーチン大統領を非難する抗議活動をした。

 「広島ウクライナ人会」が呼び掛けて、約20人が集まった。ウクライナの他、隣国ベラルーシの出身者や日本人も駆け付け、ウクライナの国旗や、「STOP WAR(戦争をやめろ)」などと書いたプラカードを掲げた。

 参加者はウクライナ国歌を歌った後、「戦争反対」「核兵器、武器やめろ」などと一斉に声を張り上げた。涙を浮かべて訴える女性の姿も見られた。5日も午前10時から原爆ドーム前で同様の抗議活動を計画している。

 参加した中区のバレエ講師平川テチャナさん(40)は不安を募らせ、母国の家族や友人に電話を繰り返している。「子どもを含む一般市民が巻き込まれている。いろいろな地域で声を上げ、一刻も早く戦争を止めないといけない」と強調した。 (浜村満大)

(2022年3月2日朝刊掲載)

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