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　山口県民などから募る資金で太陽光発電設備を整備するファンド企画会社「市民エネルギーやまぐち」（坂井之泰社長、山口市）が１５日、発足した。代表者らが同日、山口市内で記者会見し、概要を説明した。

　計画では、１１月から半年間、１口１０万円で資金を募り、数億円を集める。その資金で民間施設の屋根や空き地など県内１０カ所程度に合計出力千キロワット規模の太陽光パネルを設置。発電で得る収益を元手に出資者へ１０年程度、配当金を払う。

　出資金１０万円のうち１万円は、７月末の記録的豪雨で被害を受けた山口市や萩市の復興支援に充てる。支援先は澄川酒造場（萩市）やスイカ農園などを予定している。

　設立に関わった環境ＮＰＯ法人の飯田哲也代表は「市民の力で自然エネルギーを普及させ、地域を活性化したい」と話していた。

（２０１３年１０月１６日朝刊掲載）