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「上空飛行の可能性」 島根・鳥取県 防衛局から情報収集 オスプレイ訓練

 垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを使った日米共同訓練を受け島根、鳥取両県は16日、「移動で県内上空を飛行した可能性がある」として、中国四国防衛局などからの情報収集に追われた。飛行ルートは入手できず、両県はあらためて国に迅速な情報提供を要請する考えを示した。

 両県は訓練に伴う移動で米海兵隊岩国基地(岩国市)と饗庭野演習場を往復する際、日本海側を通過するという一部報道を15日までに確認した。オスプレイが両県の上空を飛行していればともに初のケースという。

 両県はオスプレイの訓練時、日時やルートを事前連絡するよう国に求めているが、今回は同局から離着陸の時間だけが伝えられた。各市町村に照会したが目撃情報はなかった。同局は「飛行ルートは確認できていない」としている。

 島根県防災部の大国羊一部長は「県民には不安がある。関係自治体と連携し国に粘り強く情報提供を求めたい」。鳥取県企画課は「要請の度合いを強める検討を他県としたい」としている。(樋口浩二)

(2013年10月17日朝刊掲載)

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