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　米海軍のドック型揚陸艦アシュランドが岩国市の米軍岩国基地に初めて寄港したことを受け、市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は１日、市に対し、入港への反対を表明し、米軍と国に抗議するよう要請した。

　桑原清共同代表たち４人が市役所を訪れ、山中法光基地政策担当部長に要請文を手渡した。米海軍佐世保基地（長崎県佐世保市）所属のアシュランドは２月２５日、岩国基地の港湾施設に着岸した。寄港目的は「物資補給」とされ、要請文は「基地が補給拠点として機能を求められている。攻撃目標としての位置付けが高まる」と懸念している。

　山中部長は「住民への影響は少なく、一時的な運用で特段の対応は考えていない」と話した。瀬戸内ネットの久米慶典顧問は「補給も軍事行為。定期的に艦船が寄港しており、市や国の姿勢があいまいになっている」と指摘した。

（２０２２年３月４日朝刊掲載）