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84年から広島市民運営「ぺあせろべ」 国際交流の輪 30回で幕

 広島市で1984年に始まり、市民手作りの国際交流イベントとして親しまれてきた「ぺあせろべ」が、30回目のことしで幕を下ろす。実行委員会の中心メンバーの高齢化に加え、「市内で国際交流の輪が広がり、けん引者としての役割を果たした」と山本誠実行委員長(76)=西区。最終回は27日、中区基町の中央公園である。

 ぺあせろべは「PEACE&LOVE」をスペイン語風に発音した造語。市が掲げる「国際平和文化都市」にふさわしい祭りをと、国際交流に関心がある市民が実行委を結成。ヒロシマ平和創造基金と広島平和文化センターが主催に加わり、昨年は外国人労働者や留学生たち約3万2千人が参加した。

 27日は午前10時~午後5時に開く。フラダンスや太極拳など17団体が出演するステージのほか、アジアやアフリカ、南米の飲食、雑貨などの店が並ぶ。初回から携わってきた山本委員長は「国を超えて人と人がつながる場だった。歴史を振り返りつつ楽しんでほしい」と話している。(岡田浩平)

(2013年10月17日朝刊掲載)

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