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ウェブで平和公園歩き「8K」空撮や3D資料館

 旅行会社のたびまちゲート広島(広島市中区)は7日、平和記念公園(中区)のデジタルマップをウェブサイト上で公開した。公園一帯の超高精細な「8K」空撮画像や、3D画像で再現した原爆資料館内の様子を載せている。新型コロナウイルス禍での学習や観光に役立ててもらう。

 ドローンで撮影した公園一帯の写真とともに路面電車や鳥のさえずりの音が流れ、現地の雰囲気を感じさせる。資料館内のコーナーでは、画面上で操作すると歩き回るように移動でき、被爆者の遺品や被爆前後の市内の写真を見られる。公園内の被爆建物レストハウスにある被爆ピアノの前では演奏の動画を再生できる。英語の説明もある。

 中区で記者会見したたびまちの長沢伸彦社長は「平和教材として修学旅行の事前や事後の学習に活用してほしい」と話した。事業を支援した広島県観光連盟の山辺昌太郎チーフプロデューサーは「映像を見ると実際に行ってみたくなる。リアルの観光にもつなげたい」と期待した。総事業費は2750万円で県が2千万円を補助した。ウェブサイトはhttps://3d-peacememorialpark.jp/(宮野史康)

(2022年3月8日朝刊掲載)

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