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閲覧制限と法律考える 松江で勉強会 弁護士が権利説明

 松江市教委による漫画「はだしのゲン」閲覧制限問題について、法律の専門家の視点から考える勉強会が16日夕、島根県松江市法吉町の法吉公民館であった。島根県弁護士会憲法委員会委員長の中川修一弁護士(松江市)が講師を務め、約20人が参加した。

 閲覧制限について、中川弁護士は「誰のどんな権利が侵害されたかが重要」と指摘。憲法が保障する表現の自由、子どもが学びたいことを学べる学習権などの考え方に触れ、「市教委が憲法を理解していれば、安直に制限を求めることはなかっただろう」とした。

 市教委事務局が独断で制限を要請したなど、手続き面に議論が集中したことについては「子どもの教育という本質から離れている。戦争や平和、憲法をどう教えるかという議論が必要だ」と訴えた。(明知隼二)

(2013年10月18日朝刊掲載)

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