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被爆者ら「戦争要らない」 ウクライナ侵攻 原爆ドーム前で抗議

 市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)」は8日夕、ロシアのウクライナ侵攻と核兵器による威嚇に抗議する集いを広島市中区の原爆ドーム前で開いた。キャンドル約千本を並べ、英語とロシア語で「戦争・核兵器は要らない」の訴えを被爆地から発信した。

 森滝春子顧問(83)が「戦争と核による威嚇を直ちにやめて。原発への攻撃は計り知れない事態を引き起こす」と語り、ロシアのプーチン大統領に対し強い憤りを表した。「ウクライナの被害者や、抵抗運動を続けるロシア国民へ連帯のメッセージを届けたい」とも強調した。

 集会には広島県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(79)、もう一つの県被団協の佐久間邦彦理事長(77)たちも参加。HANWAの足立修一代表が「世界を破滅に導く戦争と核兵器の使用に絶対に反対する」とともに、日本国内での「核共有」を巡る議論についても「危険極まりない」と非難する声明文を読み上げた。(湯浅梨奈)

(2022年3月9日朝刊掲載)

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