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広島市民に米の団体 手形アート呼び掛け

■記者 桑島美帆

 米アリゾナ州の市民団体「グローバルアートプロジェクト」は9日、広島市中区の原爆資料館東館で交流会を開き、平和のメッセージを書き込んだ手形を使ったアート「平和のための紙の手」への参加を被爆地の教育関係者らに呼び掛けた。

 「紙の手」は、自分の手形をくりぬいて平和を願う絵やメッセージを書き、ひもでつり下げる。プロジェクトのキャサリン・ジョスティン代表が1998年から世界各国で参加を呼び掛け、これまでに何千枚もの手形が集まったという。

 ジョスティン代表は「広島市民にも加わってもらい、原爆資料館で活用してほしい」と提案。同席した米ウェブスター大(ミズーリ州)の学生が作品の一部を広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長に手渡した。

 リーパー理事長は「誰もが平和づくりに参加できるいいアイデア。さまざまな芸術活動を通して平和を考えるためのスペースを原爆資料館に設けることも検討したい」と述べた。

(2009年6月10日朝刊掲載)

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