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事故機 岩国基地に搬入 着艦失敗のF35C 南シナ海から回収

 南シナ海で1月、空母での着艦事故を起こした米海軍の最新鋭ステルス戦闘機F35Cとみられる機体が9日、米軍岩国基地(岩国市)に運び込まれたことが分かった。

 米海軍の発表によると、F35Cは1月24日、南シナ海で空母カール・ビンソンの甲板への着艦に失敗。今月2日、事故機を深さ約3800メートルの海底から回収した。中国新聞の取材に対し、岩国基地は搬入された機体と事故の関連を認め「当該機は海軍のもので、海軍が事故調査をしている」と説明した。

 9日午前7時半、機体を引き揚げた潜水作業支援船ピカソが岩国基地の港湾施設に入った。目撃者によると、午後0時半ごろ、事故機とみられる機体がトレーラーで運び込まれたという。

 中国四国防衛局によると、岩国基地は「航空機名や運び込まれた理由は答えられない」と回答したという。(川村奈菜)

(2022年3月10日朝刊掲載)

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