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　岸田文雄外相（広島１区）は、核兵器の非人道性と不使用を訴える共同声明草案を作成したニュージーランドのマカリー外相に、日本政府の賛同に向け、日本側の意向を反映してくれたことに謝意を伝えた。１８日の記者会見で明らかにした。

　岸田氏は１７日にマカリー氏と電話会談。「ニュージーランドのリーダーシップで日本の立場からも支持し得る声明内容になった」と伝えた。マカリー氏は「声明が日本にとって重要だとよく理解している」と応じたという。

　共同声明草案には、これまで日本が賛同を見送る理由になった「いかなる状況下でも核兵器が二度と使われないことが人類存続の利益になる」との一文が再び記載された。一方で、核兵器廃絶への「全てのアプローチ」を重視する文言などが加わったため、日本は初めて賛同を決めた。

（２０１３年１０月１９日朝刊掲載）