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蔵書1万7000冊譲渡会開催へ 広島国際会議場のラウンジ閉鎖 市方針 日程は今後詰める

 広島市は、広島国際会議場(中区)に残っている国際交流ラウンジの蔵書約1万7千冊の無償譲渡会を開く方針を決めた。2月末のラウンジ閉鎖で、蔵書は行き場を失っていた。日程は今後詰める。

 蔵書のジャンルは国際交流・協力関係や日本語の学習テキスト、英語問題集、漫画など。かつて貸し出し用として市民たちに利用されてきた。閉鎖後、個人や団体から引き取りたいとの申し出があった。ただ、公平性の観点から待ってもらっているという。市国際化推進課は「できるだけ多くの人に来てもらえるよう複数回の譲渡会を開くことも考えている」としている。

 市は1989年7月の国際会議場開館に合わせ、ラウンジを開設。以来、購入や市民からの寄贈で2万384冊を集めた。市はラウンジ閉鎖に伴い、市内の図書館や原爆資料館に引き取りの希望を尋ねた。うち2937冊が引き取られたが、まだ9割近くの1万7447冊が残っている。(加納亜弥)

(2022年3月11日朝刊掲載)

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