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犠牲者悼み各地で集い 東日本大震災11年 中国地方

 東日本大震災から11年となった11日、犠牲者を追悼する集いが中国地方の各地で開かれた。広島市中区の原爆ドーム対岸の元安川親水テラスでは、被災地にボランティアで行った市民たちが約150本のキャンドルで「3・11」の数字を作り、黙とう。節目の日に、被災地に寄り添い続ける気持ちを新たにした。

 約20人が参加。「3・11忘れない」などと書かれた紙をかぶせたキャンドルをともし、縦2・8メートル、横6メートルのブルーシートの上に並べた。地震発生時刻には、参加者が東を向いて目を閉じ、犠牲者を悼んだ。

 震災直後からがれきの撤去や炊き出しのボランティアに向かった認定NPO法人ひゅーるぽん(安佐南区)の川口隆司理事長(60)は「今も苦しさをのみ込んで日々を過ごしている被災者がいるはず。被災地を思い続けたい」と話した。

 原爆ドーム前では、原発再稼働に反対する集会も開かれ、約200人の参加者が「東京電力福島第1原発事故を風化させない」と訴えた。この日は、福山市や三次市、周南市などでも追悼行事が開かれた。(高本友子)

(2022年3月12日朝刊掲載)

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