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核廃絶 若者への働き掛け提言 HOPeオンライン最終講座

 広島県などでつくる「へいわ創造機構ひろしま」(HOPe)は13日、核兵器廃絶の手だてを考える若者向けの講座の最終回をオンラインで開いた。県内外の高校生や大学生たち17人が参加。就職活動や教育などを通じて、同世代に働き掛ける提言をまとめた。

 4班に分かれて討議してきた内容を発表した。一つの班は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の実現に振り向けるべき資金が核兵器に注がれていると主張。学生が就職先を選ぶ際に企業と核兵器との関係を考えてもらう講座を開く案をまとめた。東広島市の県立広島高2年、山崎麻菜美さん(17)は「就活生の行動が変われば、企業の考えが変わり、社会が変わる」と訴えた。

 別の班からは、軍縮教育を国際機関と連携して広めたり、会員制交流サイト(SNS)を使って関心のない人に呼び掛けたりする提案もあった。

 講座は2021年12月から計5回あった。東京都や大阪府を含む29歳以下の若者が、核兵器を巡る国際情勢や効果的な提言の作り方を学んだ。HOPeは講座の参加者が今回の提言を実行できるよう継続的に支援する。(宮野史康)

(2022年3月15日朝刊掲載)

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