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「被爆者の思い継承を」 広島ユネスコ協40年 広島市中区で平和講演

 広島平和文化センターの小溝泰義理事長(65)が20日、広島市中区の市国際青年会館で被爆地からの平和づくりをテーマに講演した。広島ユネスコ協会(中区)が創立40周年を記念して企画した。

 協会の会員や市民約100人が聴講した。小溝理事長は、被爆者の高齢化を踏まえ「この10年が大切になる。若い世代の感性と問題意識で、市民が被爆者のメッセージを継承して行動することが重要だ」と訴えた。

 国際原子力機関(IAEA)の事務局長特別補佐官だった2000年、オーストリア・ウィーンで開いた原爆展の様子も紹介。「平和を目指す流れをつくるため、私も努力する」と締めくくった。

 広島女学院大1年尺田智恵さん(18)=西区=は「被爆体験を聞くなどして実態を学ぶことから始め、原爆の悲惨さを伝えていきたい」と誓っていた。(和泉恵太)

(2013年10月21日朝刊掲載)

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