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「ズッコケ」3人像移設 西広島駅シンボル 再開発で北口へ

 JR西広島駅(広島市西区)のシンボルとなっている児童文学「ズッコケ三人組」の3人組の石像が駅の再開発に伴い、南口から北口に移設された。18日から車の乗降場が利用できるのに合わせ、移設が完了。約2年ぶりに住民が近づけるようになった。

 像は高さ約1・5メートル、幅約1・8メートルの御影石製。台座の上にハカセ、モーちゃん、ハチベエが仲良く並ぶ。住民グループが2009年に南口に設置したが、駅舎などの整備のため、20年5月から線路北側の工事用地に仮置きされていた。移設された北口には今後、駅前広場が整備される。

 駅がある己斐地区は3人組の生みの親で昨年7月に亡くなった那須正幹さんの古里。設置した住民グループ「ズッコケ三人組のふるさと己斐」の山崎義彦代表(79)は「いい場所に決まった。己斐の歴史や物語の魅力を伝え続けてほしい」と願っていた。(石井雄一)

(2022年3月18日朝刊掲載)

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