×

ニュース

被爆体験継承 サイト開設 東京のNPO 活動情報登録 橋渡し

 NPO法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会(東京)は21日、インターネットサイト「被爆体験継承ポータル」を開設した。体験を伝えたい被爆者と、継承に取り組む個人・団体との橋渡しをし、交流を後押しする。

 被爆者個人や団体と継承活動の担い手がそれぞれ、活動場所や希望時期、連絡先などの情報をポータルに登録。同会事務局が登録情報に基づいて相手を紹介する。登録者・団体自身が希望の相手を探すこともできる。21日現在、被爆者側は日本被団協、継承活動の担い手側は東京都、埼玉県内の計3団体が登録している。

 同会の伊藤和久事務局長は「伝えたい、受け継ぎたいと思う人が近くにいても気付かないことがある。ポータルがあれば引き合わせられる」と話す。小規模な団体の登録も呼び掛けている。

 同会は作家の大江健三郎さんたちが呼び掛け、2011年12月に結成。被爆者の証言や運動の記録を収集、発信する「資料センター」の設立などを目指している。ポータルは当初、6月にオープンさせる予定だったが、運用ルールづくりなどのため開設がずれ込んだ。アドレスはhttp://keishoportal.jp/(藤村潤平)

(2013年10月22日朝刊掲載)

年別アーカイブ