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露の侵攻・核威嚇 即中止を 高校生平和大使 外務省に署名提出

 核兵器廃絶を訴える高校生平和大使9人は18日、外務省を訪ね、ウクライナに侵攻したロシアに核兵器による威嚇や使用をさせないよう、日本政府に外交努力を求める緊急署名を提出した。

 3月13日から全国で集めた1282筆分を届けたのは、広島、長崎、東京、神奈川、静岡、岩手の6都県の高校2、3年生。ウクライナの犠牲者を悼み、ロシアに向け「戦争」をただちにやめることや、核関連施設への攻撃中止を求める声明文も添えた。

 高校生平和大使は、岸田文雄首相(広島1区)が外相時代の2013年から外務省のユース非核特使に委嘱されている。署名を受け取った小田原潔外務副大臣は「唯一の戦争被爆国として核兵器の威嚇も使用もあってはならないと強く訴える。誠実に受け止めて全力で取り組む」と話した。

 広島から訪れた国泰寺高3年佐々木梨央さん(18)は被爆3世で、報道陣に「核兵器を使うのは広島、長崎で終わりにしてほしい」と強調。近畿大付属広島高福山校2年大内由紀子さん(17)は「ヒロシマ、ナガサキの歴史に学び、自分にできる行動をしていく」と誓った。 (樋口浩二)

(2022年3月19日朝刊掲載)

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