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被爆人形撤去方針 市民団体が抗議活動

 広島市が中区の原爆資料館から被爆者の姿を再現した人形を2016年3月ごろ撤去すると表明したのを受け、撤去に反対する市民グループが市と資料館に抗議文を出し始めた。インターネットの交流サイトなどで賛同者を募り、電子メールで送っている。

 呼び掛け人は佐伯区の会社員勝部晶博さん(43)。市が市議会に撤去方針を示した3月以降、撤回を求める署名運動も続けている。

 今回の抗議活動は、市の撤去時期表明から2日後の20日に始めた。活用するサイトはチェンジ・ドット・オーグ、ツイッター、フェイスブックの三つ。勝部さんは市民と対話の場を持たないまま市が撤去時期を示したとして「順序が違う」と批判。抗議文のひな型や市平和推進課、原爆資料館学芸課のメールアドレスも載せた。

 21日午後5時半までに資料館に届いた抗議メールは74件、市平和推進課は29件。資料館の増田典之副館長は「市の考えを理解していただきたい。説明を求められれば応じたい」と話した。(田中美千子)

(2013年10月22日朝刊掲載)

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