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原爆の記憶継承へ広島で国際シンポ 12月7日

 広島市立大と長崎大核兵器廃絶研究センター、中国新聞社は12月7日午後1時から国際シンポジウム「広島・長崎の記憶―世界と共に考える次世代継承の道」を広島市中区の広島国際会議場で開く。

 原爆投下から68年、被爆者の高齢化が進む中、記憶を次世代にどう伝えていくか―。ナチスによるユダヤ人虐殺の舞台となったアウシュヴィッツ(ポーランド)などで記憶の継承に取り組む人たちを招いて意見交換し、戦争や核兵器のない世界実現のヒントを探る。

 吉永小百合さんが朗読を続ける原爆詩の英訳をライフワークとする早川敦子津田塾大教授が「未来への記憶」と題して基調講演。続いて、国立アウシュヴィッツ博物館公認ガイドの中谷剛氏や、ルワンダのキガリ・ジェノサイド記念センターのイヴ・カムロンジ副センター長、カンボジアのトゥール・スレン・ジェノサイド博物館のソピアロム・チェイ副館長が、現地での取り組みを報告する。

 被爆地からは原爆資料館の志賀賢治館長、長崎大核兵器廃絶研究センターの中村桂子准教授、広島平和研究所の水本和実副所長、中国新聞社の田城明ヒロシマ平和メディアセンター長とジュニアライターらが継承に向けた活動を紹介。最後に中谷、カムロンジ、チェイ、水本の4氏が継承の在り方や課題について議論する。

 無料。通訳付き。申し込み不要。平和研Tel082(830)1811=平日のみ。

(2013年10月22日朝刊掲載)

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