×

ニュース

米で攻撃機墜落 安全確保求めて 岩国市に団体が要望

 岩国市の米軍岩国基地に飛来した米海兵隊部隊の所属機が米本土で墜落事故を起こしていたとして、市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は22日、市に対し、事故の原因究明や市民への安全確保を国や米軍に求めるよう申し入れた。

 桑原清共同代表たち3人が市役所を訪れ、山中法光・基地政策担当部長に要望書を手渡した。米サウスカロライナ州で3日、第533海兵戦闘攻撃中隊のFA18ホーネット戦闘攻撃機が墜落。同隊は岩国基地に飛来しているとみられる。要望書は、事故を起こした部隊が基地周辺を飛ぶことに不安を訴え、事故の原因究明や対策の必要性を指摘している。

 久米慶典顧問は「安全対策がなされないなら、飛行停止を求める姿勢で対応してほしい」と述べた。山中部長は、県と基地周辺の2市2町でつくる連絡協議会が18日に国へ再発防止などを要請したことを明かし「基地の指揮下にない時期の事故で米軍に直接ではなく国を通じて申し入れた」と答えた。

(2022年3月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ