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「アンネのバラ」咲き誇る 福山 ホロコースト記念館 子に写生呼び掛け

 広島県福山市御幸町のホロコースト記念館のバラ園で「アンネのバラ」が見頃を迎えている。日本で「アンネ・フランクの形見」と名付けられたバラが開花して40年。同館はアンネに思いをはせてもらおうと、中学生以下の子どもにバラの写生を呼び掛けている。

 バラはアンネの日記に感銘を受けたベルギーの園芸家が開発。アンネの父オットーが1972年に京都市の教会へ贈って翌73年に初めて開花した。接ぎ木で全国に広がり、同館では95年のオープン時から育てている。

 45本あり、赤からオレンジ、ピンクへと移り変わるという。写生は22日~11月16日に募り、館内で展示する。吉田明生副館長は「大虐殺の歴史を風化させてはいけない。バラに込められた思いを感じ取り、平和について考えてほしい」と話す。

 日、月曜日と祝日は休館。入館無料。同館Tel084(955)8001。(衣川圭)

(2013年10月22日朝刊掲載)

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