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ピアノ寄贈の活動紹介 宮城の大学教授 岩国で講演

 東日本大震災で被災した、宮城教育大教授で作曲家の吉川和夫さん(59)=仙台市青葉区=の講演会が20日、山口県岩国市三笠町のシンフォニア岩国であった。岩国混声合唱団の主催で、約160人が耳を傾けた。

 「被災地と音楽」と題した講演では、自らが発起人となった「被災地へピアノをとどける会」の活動を紹介。全国から使わなくなったピアノを集め、被災した小中学校などに届けていることを報告した。活動は寄付金で賄い、これまでに約340台を寄贈してきたという。「一台のピアノが、被災した地域を活性化させることができる」と呼び掛けた。

 周南市出身の詩人まど・みちおさんの詩に、吉川さんが曲をつけた合唱曲の演奏会もあった。岩国混声合唱団のメンバーたちが歌声を届けた。(友岡真彦)

(2013年10月22日朝刊掲載)

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