×

ニュース

伊方原発事故に備え訓練 山口県と上関町 情報伝達など確認

 山口県と同県上関町は22日、原子力発電所事故に備えた初めての防災訓練をした。上関町の離島八島の一部が四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の半径30キロ圏に含まれるため。同原発から大地震で放射性物質が流出したとの想定で、情報伝達方法などを確認した。

 県防災危機管理課には午前8時40分以降、愛媛県や四国電力から電話や電子メールで情報が続々と届いた。約10人の職員が上関町や県警など関係機関に伝え、ホワイトボードに書き込んだ。

 3月に導入した機器で、原子力規制庁などと結んだテレビ会議も2回、開催。政府は伊方原発から半径30キロ圏内の住民に段階的に屋内待避や避難を指示した。約30人が暮らす八島でも住民が指示に従い避難した。

 訓練は、県が原発事故に備えて3月にまとめた地域防災計画に基づく。(村田拓也)

(2013年10月22日夕刊掲載)

年別アーカイブ