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地球規模の課題 貢献を 首相、海保大卒業式で祝辞

 広島県呉市若葉町の海上保安大学校で26日、本科49人の卒業式と、特修科74人の修了式があった。岸田文雄首相が出席し、「地球規模の課題に対応して、人類に貢献してほしい」と期待を述べた。

 葛西正記学校長が卒業生、修了生に証書を手渡した。岸田首相は祝辞で、ロシアによるウクライナ侵攻を取り上げ、「法の支配する平和の海の実現が地域の平和と繁栄に寄与する」と強調。本科の越智さゆりさん(22)は謝辞で「海上保安の最前線でまい進する」と話した。

 本科の卒業生は世界各地を回る遠洋航海などを経て、12月から巡視船などの任務に就く。各地の若手、中堅の海上保安官から選抜された特修科修了生は今後、現場に配属される。

 岸田首相は同日、東広島市志和町にある岸田家墓所も訪れた。雨が降る中、元衆院議員の父文武氏たちが眠る墓を一つ一つ回りながら線香を手向けた。墓参後、「首相に就任して初めての墓参りで、感慨深いものがある。先祖への感謝を込め、重責を担う決意を報告した」と語った。(小林旦地、岡本圭紀)

(2022年3月27日朝刊掲載)

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