×

ニュース

トルーマン氏の孫も歓迎 核不使用声明 日本賛同

 核兵器の不使用を訴える共同声明に日本が初参加したことについて、広島と長崎への原爆投下を命じたトルーマン米大統領(当時)の孫クリフトン・トルーマン・ダニエルさん(56)が21日、インタビューに応じ「非常に重要な一歩で、日本が立場を明確にした意味は大きい」と歓迎した。(ニューヨーク発 山本慶一朗)

 ダニエルさんは、声明には核兵器の即時撤廃が盛り込まれていないものの「良識ある内容だ」と評価。参加国のさらなる増加に期待感を示した。米国の「核の傘」に依存する安全保障政策については「とても危険な考えだ」と批判した。

 ダニエルさんはこの日、ニューヨーク市スタテン島の高校で約100人の高校生を前に、広島で被爆し現在カナダに住むサーロー節子さん(81)と共に講演。サーローさんは亡くなった中学校の同級生351人の名前が書かれた布を手に「どれほど残酷な出来事だったか想像してほしい」と訴え掛けた。

 講演は米国の核廃絶運動団体「ヒバクシャ・ストーリーズ」が主催。ニコル・ズァーノフさん(14)は「被爆者の話を世界に広げるべきだ」と話した。

(2013年10月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ