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平和首長会議の総会10月に延期 3度目 NPTと重複回避

 平和首長会議(会長・松井一実広島市長)は30日、8月上旬に広島市内で開催予定だった総会を10月に延期すると発表した。8月に開く場合は米ニューヨークである核拡散防止条約(NPT)再検討会議と時期が重なり、首長会議としての代表団派遣などの活動に影響が出ると判断した。

 延期後の日程は10月19、20日の2日間で、広島市中区の広島国際会議場で開く。当初は2020年8月開催の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて既に2度延期しており、日程変更は3度目。

 総会では、昨夏にまとめた新たな指針と行動計画を踏まえて加盟都市の取り組みを議論し、設立40周年の記念行事を開く。現地参加とオンライン参加を併用する方式での開催を想定する。

 首長会議事務局は「再検討会議と総会の両方で成果を上げるのは難しいと判断した。再検討会議の結果も踏まえて議論する場にしたい」としている。同会議には166カ国・地域の約8千都市が加盟。前回総会は17年8月に長崎市であった。(明知隼二)

(2022年3月31日朝刊掲載)

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