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「伝統継承し変化に挑戦」 海自呉 伊藤新総監が着任

 海上自衛隊呉地方総監に就いた伊藤弘海将(56)が31日、呉市の呉教育隊体育館であった着任式に臨んだ。2014~16年に第4護衛隊群司令を務めて以来となる呉での勤務。隊員約290人に出迎えられ、訓示では「伝統の継承と変化への挑戦」を掲げた。

 伊藤新総監は周辺国の軍事活動やロシアのウクライナ侵攻に触れ、国際安全保障の環境が激変していると指摘。「より素晴らしい海上自衛隊を後進につなぐ。現状に甘んじていては、より良い組織を構築することはかなわない」と説いた。

 舞鶴地方総監を経て30日付で着任。記者会見では「呉市と(京都府)舞鶴市の肉じゃが発祥の地論争を再活性化させたい」と、前任地を巻き込んだ話題づくりにも意欲を示した。

 千葉県市川市出身。2015年には、アフリカ東部ソマリア沖で海賊対処活動を行う多国籍部隊「第151連合任務部隊」の司令官を自衛官として初めて務めた。(上木崇達)

(2022年4月1日朝刊掲載)

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