島根原発30キロ圏内 中電、安全協定見送り 3市、引き続き要望姿勢
13年10月24日
中国電力は23日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)30キロ圏の出雲、雲南、安来市に、3市が要望していた立地自治体と同等の原子力安全協定の締結を見送ることを正式に伝えた。3市は納得せず、引き続き要望する姿勢を示した。
島根原子力本部の古林行雄本部長が3市役所に長岡秀人、速水雄一、近藤宏樹の各市長を訪ね、回答書を手渡した。回答書は「現時点で回答できる状況にない」とし、協議の継続を求めた。
安来市役所では近藤市長が「再稼働への流れが進む中、リスクは負うが話し合いにも参加できないのはどうか」と反論。「満足できず、お願いを続ける」と述べた。
3市は、中電による再稼働手続きの開始を前に18日、再稼働に向けた安全審査の事前了解権など県と松江市並みの権限を含む協定の締結を中電に要望した。昨年8月に要望した際も締結が見送られていた。(樋口浩二)
(2013年10月24日朝刊掲載)
島根原子力本部の古林行雄本部長が3市役所に長岡秀人、速水雄一、近藤宏樹の各市長を訪ね、回答書を手渡した。回答書は「現時点で回答できる状況にない」とし、協議の継続を求めた。
安来市役所では近藤市長が「再稼働への流れが進む中、リスクは負うが話し合いにも参加できないのはどうか」と反論。「満足できず、お願いを続ける」と述べた。
3市は、中電による再稼働手続きの開始を前に18日、再稼働に向けた安全審査の事前了解権など県と松江市並みの権限を含む協定の締結を中電に要望した。昨年8月に要望した際も締結が見送られていた。(樋口浩二)
(2013年10月24日朝刊掲載)