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平和活動 映像で伝える 伴中生 矢川さん描いた作品披露

 被爆ピアノを通じた平和活動を続ける調律師矢川光則さん(69)=広島市安佐南区=をテーマに映像作品を制作した伴中放送部が2日、矢川さんの自宅隣にある「被爆ピアノ資料館」を訪れ、作品を披露した。

 昨年8月にあったNHK杯全国中学校放送コンテストで優秀賞に輝いた約9分の映像。被爆ピアノの修復や演奏会への貸し出しで平和の尊さを広める矢川さんの姿や、演奏を聴いて「まず身近な人に優しくすることから始めよう」と考えるようになった生徒の姿を紹介している。

 矢川さんは「中学生の感覚をストレートに表現してくれた。映像の訴える力はすごい」と感心していた。

 制作時に部長だった同区の沼田高1年谷口優愛さん(15)は「ピアノの取材を通じて平和活動にいろんなやり方があると知った。矢川さんの思いを継承したい」と話した。(城戸良彰)

(2022年4月3日朝刊掲載)

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