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被爆者ら「露は即時撤退を」 原爆ドーム前・本通りで抗議

 ロシアのウクライナ侵攻に抗議する集会が2日、広島市中区の原爆ドーム前であった。広島に住むウクライナ人や被爆者たち約300人が参加。「戦争反対」「ロシア軍は即時撤退を」などと書かれたプラカードを掲げながら、本通り商店街を行進した。

 集会ではウクライナ出身の平石エレナさん(42)=南区=が「母国を思うと胸が痛む」とスピーチ。これまで広島県内各地で実施してきた避難民支援のための募金活動について語り、「広島の人のサポートは涙がでるほどうれしい。世界のために動いてほしい」とさらなる協力を呼び掛けた。

 被爆者の小林貴子さん(78)=西区=もあいさつし「戦争で傷つくのは市民。被爆者と同じ苦しみを世界中の誰にも味わわせてはならない」と、核兵器の使用を示唆したプーチン大統領を批判した。

 参加者は集会後、近くの元安橋からアリスガーデンまで平和を訴えながら練り歩いた。県被団協(佐久間邦彦理事長)などが企画した。(高本友子)

(2022年4月3日朝刊掲載)

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