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ウクライナ支援の映画会 閉館前の三次CCプラザ 反戦の名作「ひまわり」鑑賞

 ロシアに軍事侵攻されたウクライナの難民支援に収益を充てるチャリティー映画上映会が、三次市十日市中の商業施設「CCプラザ」で閉館前の3月下旬にあった。地元住民でつくる実行委員会が、ウクライナを舞台に撮影された反戦映画の名作「ひまわり」(1970年)を上映し、約200人が鑑賞した。

 CCプラザで何度も映画上映会を企画したシネマキャラバンV・A・G(広島市南区)が、実行委形式での上映を地元有志に呼び掛けた。イタリアや旧ソ連などが合作した同作は、第2次世界大戦でロシア戦線に送られた兵士とイタリアに残された妻の悲劇を描く。

 会場に募金箱を置き、協力者にはウクライナの国花でもあるヒマワリの種を手渡した。収益は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じて人道支援に役立てる。初めて鑑賞したという三次市十日市南のパート飲食店員福田美知江さん(63)は「若者を不幸にする戦争は絶対に駄目だと強く感じた」と話していた。(石川昌義)

(2022年4月2日朝刊掲載)

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