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3市安全協定要請 反対 松江市長 「事故リスクが違う」

 島根県松江市の松浦正敬市長は24日の記者会見で、中国電力島根原子力発電所(同市鹿島町)30キロ圏内の出雲、雲南、安来の3市が中電と立地自治体並みの安全協定締結を求めていることについて「立地自治体が最大限尊重されるべきだ」と反対する姿勢を示した。

 3市は18日、島根県や松江市と同等の安全協定締結を中電に申し入れたが、中電は23日、3市に締結見送りを回答した。松浦市長は「一番危険にさらされるのは立地自治体。3市と並列に取り扱われると、市民の安全を守る立場が取れなくなる」とした。

 3市の要望に含まれる原発再稼働の事前了解権について「(権限を与えて)意見が異なる場合どうするのか」と問題提起。「事故リスクは松江市と同じ」との3市の主張には「違う」と述べた。

 一方、3市が県の稼働判断に意見を反映するよう明文化を求めていることに「考えを県が受け止め、判断材料にするのは好ましい」と理解を示した。(土井誠一)

(2013年10月25日朝刊掲載)

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