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残留邦人の課題学ぶ あす広島市中区で集い 生活体験など聞く

 中国残留邦人や家族の問題を学ぶ会が26日午後6時半、広島市中区の中央公民館で開かれる。広島大の研究者や支援グループでつくる実行委員会が初めて企画し、帰国した1世たちが直面している福祉や生活の課題を聞く。無料。

 当日は、いずれも市内の女性で残留邦人1世と2世が、中国での生活や帰国後の体験を話す。開拓団などとして旧満州(中国東北部)で暮らし、終戦時の混乱で肉親と離別。中国に残った残留邦人の歴史を学ぶ。

 残留邦人の帰国は多くが1972年の日中国交正常化後で、中高年になってからだった。県社会援護課によると、県内の残留邦人は518人(4月現在)。実行委事務局の代表を務め、同大大学院の森田深雪さん(58)=安佐南区=は「高齢の1世が、言葉の壁でデイサービスなどを利用しにくい現状がある」と指摘する。

 NPO法人中国帰国者・広島友好会によると、2世、3世が仕事に就きにくかったり、残留邦人同士の交流が少なかったりする問題もある。友好会の中山文林理事長(68)=中区=は「ともに考えるきっかけにしたい」と参加を呼び掛けている。(桑田勇樹)

(2013年10月25日朝刊掲載)

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