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ウクライナ侵攻「やめて」 平和公園 知的障害ある若者ら抗議

 多機能型事業所「まなびキャンパスひろしま」(広島市西区)に通う知的障害のある若者たち45人が6日、中区の平和記念公園でロシア軍によるウクライナ侵攻に抗議するメッセージを掲げた。「戦争やめて」などと紙に書き、平和を訴えた。

 事業所は、障害のある若者が特別支援学校高等部などを卒業した後も学び続けるために通う施設。同市や廿日市市に住む18~22歳の46人が在籍する。この日は原爆ドーム対岸の公園内に集まり「ウクライナに平和を」「こうげきするのはやめてほしい」などと書いた紙を掲げた。平和学習でウクライナ侵攻を学んだ際、各自の言葉で侵攻に対する思いをつづったという。

 この他、ギターの伴奏に合わせ原爆の悲惨さを訴えた合唱曲「折り鶴」を歌ったり、原爆の子の像に折り鶴をささげたりした。山口俊三所長(66)は「戦争反対の意思表示をするのは重要なこと。これからも学生が侵攻について主体的に学べるように支えたい」と話していた。(高本友子)

(2022年4月7日朝刊掲載)

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