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3ヵ国の総領事らと交流 舟入高生

 広島市立舟入高(中区)で24日、韓国、ロシア、ベトナムの総領事たちと全校生徒が交流する「国際シンポジウム」があった。日本と各国の歴史や領土問題、原発輸出など国際課題について、総領事たちと意見交換した。

 辛亨根(シンヒョングン)駐広島韓国総領事、ナイリ・ラチーポフ在大阪ロシア総領事、グエン・サウ在大阪ベトナム総領事館主席領事が参加。1075人の生徒を代表し、10人が各国と日本の間にある国際課題などを質問した。

 日ロ関係についてラチーポフ総領事は「日本の技術とロシアの資源を生かした協力関係を築くには、若者の交流が基盤になる」と助言。日本からベトナムへの原発輸出への考えを問われたサウ主席領事は「国内でもよく議論される。経済発展には電力が不可欠だが、安全に進めることが必要だ」と強調した。

 辛総領事は、歴史問題に揺れる日韓情勢に言及。「広島に根付いた韓国社会をよく学んで、真の和解を実践して」と生徒に求めた。

 総領事たちは、大阪の市民団体「国際交流PSH」の紹介で同校を訪ねた。3年森田大晴君(18)は「国を代表する人たちと直接語らうことで、人間同士の温かみを感じた」と話した。(加納亜弥)

(2013年10月25日朝刊掲載)

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