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大和沈没77年 「惨禍忘れぬ」 呉で追悼式

 広島県呉市で建造された戦艦大和が鹿児島県沖に沈没して77年となる7日、同市上長迫町の長迫公園(旧呉海軍墓地)で追悼式があった。乗組員の遺族や関係者たち約220人が黙とうをささげ、慰霊碑前に設置された台に献花した。

 戦艦大和会が主催。元呉市長の小笠原臣也会長は「戦争の惨禍を忘れず後生に伝え、世界平和に貢献することが私たちの使命」などとあいさつした。父親の山中鶴吉さんを亡くした林慧子(けいこ)さん(76)=東京都大田区=は「自分は父が亡くなってから生まれた。戦争で家族が離れ離れになるようなことは二度とあってはならない」と、平和を祈って花を手向けた。

 大和は沖縄特攻作戦へ向かった1945年4月7日、米軍機の猛爆撃などを受けて沈没。乗組員3332人のうち3056人が犠牲になったとされる。

(2022年4月8日朝刊掲載)

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