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　佐々木禎子さんの命日の２５日、広島市中区の幟町中は平和集会を開いた。授業の一環で調べた世界の紛争や難民の状況を学年ごとに報告。禎子さんのおいでシンガー・ソングライターの祐滋さん（４３）＝東京都＝も駆け付け、平和を祈る歌を披露した。

　雨のため体育館であった集会には生徒約２３０人が出席。３年生の代表は欧州やアフリカで起こった紛争の背景を解説し、「お互いを認め、助け合うことで世界から争いはなくなる」と呼び掛けた。

　生徒会長の蟹江真令（まり）さん（１５）は「友達を思いやる心を持ち、身の回りから平和を実現していきたい」と話していた。

　同中は禎子さんの平和の思いを受け継ぐため２０００年３月、正門近くに黒御影石の「折り鶴の碑」を建てた。同年から毎年、碑の前で命日の前後に平和集会を開催。碑に２・５メートル四方の和紙の折り鶴を載せ、全校生徒で折った折り鶴をささげている。（新山京子）

（２０１３年１０月２６日朝刊掲載）