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在韓被爆者支援 半世紀たどる 17日 広島で記念集会

 「韓国の原爆被害者を救援する市民の会」が結成50周年を迎え、記念の集会を17日、広島市中区の合人社ウェンディひと・まちプラザで開く。半世紀の歩みを振り返り、なお残る課題について考える。

 市民の会は1971年12月に大阪で結成。その後、広島と長崎にも支部ができた。韓国の原爆被害者は、日本が朝鮮半島を植民地支配した結果として被爆したにもかかわらず、長きにわたり援護の枠外に放置されていた。市民の会は、渡日治療や裁判闘争などを通じて彼らを支え、日本の被爆者と同等の援護が受けられるよう運動してきた。

 集会は2部構成で、第1部は、平岡敬・元広島市長が記念講演。「在韓被爆者支援運動の出発点から侵略と核の問題を考える」と題して話す。第2部では、同会の市場淳子会長が、活動の現況や課題について報告する。広島支部で長く支部長を務めた豊永恵三郎世話人や長崎支部の平野伸人支部長たちも登壇し、それぞれの活動を語る。

 午後1時から。オンラインでの参加も受け付けている。無料。問い合わせは中谷さん☎090(7994)6246。shimin.50th@gmail.com

(2022年4月12日朝刊掲載)

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