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米核実験 座り込みで抗議 広島・府中市で被爆者団体など

 バイデン米政権が昨年、2回の臨界前核実験をしていたことが判明したのを受け、広島県被団協(箕牧(みまき)智之理事長)や連合広島など12団体でつくる核兵器廃絶広島平和連絡会議は13日、広島市内で抗議活動をした。

 メンバー45人が参加。中区の平和記念公園の原爆慰霊碑前で「ヒロシマからすべての核実験に強く抗議する」と書いた横断幕を掲げ、15分間の座り込みをした。連合広島の大野真人会長(60)は「被爆地の思いを踏みにじる行為で断じて許せない」と声を上げた。

 続いてマイクを握った箕牧理事長(80)は、核実験を続ける米国に憤り「被爆者は怒っている。バイデン大統領が日本に来るのなら原爆資料館を見て反省してほしい」と強く求めた。

 一方、府中市では、県原水禁府中地区協議会のメンバーたち15人が市役所前で約20分間座り込んだ。小川敏男事務局長(70)はウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領が核兵器使用を示唆した点に触れ「各国が停戦を望む中、本来は米国こそ核廃絶の先頭に立つべきだ。日本政府も米国の『核の傘』に頼るべきではない」と訴えた。(新山創、野平慧一)

(2022年4月14日朝刊掲載)

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