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平和記念公園 5G通信強化 ドコモ中国 つながりにくさ解消

 NTTドコモ中国支社(広島市中区)は13日、平和記念公園(同)で提供する第5世代(5G)移動通信システムのサービスを強化したと発表した。公園内の一部エリアでつながりにくかった不具合を解消。景観にも配慮し、ガラスアンテナを採用した。

 ガラスアンテナは縦18・5センチ、横84・3センチ、厚さ2センチで通信基板を内蔵する。広島国際会議場の窓ガラスなどに計10枚を張り、公園全体に電波を届ける。アンテナはドコモとガラス大手のAGC(東京)が共同開発した。広島市内での導入は、2020年に設置した広島テレビ放送本社屋(東区)に続き2カ所目。

 ドコモは20年秋に同公園で5Gサービスを始めた。周辺ビルの屋上に基地局を置くが、一部で通信が途切れ4Gに切り替わっていた。5Gを使う平和学習も催されており、増設した。支社は「観光客や修学旅行生が多く訪れる場で利便性を高めたかった」と説明。世界遺産の島・宮島(廿日市市)などでの導入も検討する。(小川満久)

(2022年4月14日朝刊掲載)

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