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セミパラ被曝 HPで公開 来月から広島の「キャンバス」 4ヵ国語で発信へ

 多くの核実験被曝(ひばく)者がいるカザフスタンとの交流を続ける広島市の若者グループ、CANVaS(キャンバス)は、現地の学生らと協力、核実験や原爆の悲劇を伝えるホームページ(HP)を11月1日から公開する。順次内容を充実させ、日本語、ロシア語、英語、カザフ語の4カ国語での発信を目指す。(増田咲子)

 まず、被曝者の証言を日本語で公開する。キャンバスのメンバーが2012年8月、セミパラチンスク核実験場に近いドロン村で面会した3人。放射線の人体影響を知らされないまま屋外で被曝、がんなどの病気に苦しんでいる現状を伝える。村の診療所の医師への聞き取りも紹介。11月中には、4カ国語全てで発信できるようにする。

 さらに、広島の被爆者の証言や、中区の平和記念公園にある慰霊碑の説明、両国の若者による平和のメッセージを加えるなど、内容を充実させていく。

 HP作成は、キャンバスが昨年8月、現地の大学生たちと合同でセメイ市で開いた平和フォーラムで決め、準備していた。キャンバス代表で安佐北区出身の小麻野貴之さん(34)=東京=は「世界の人たちが核や平和について考え、行動を起こすきっかけにしてもらいたい」と話している。

 HPのアドレス http://canvas2003.org/Hiroshima―SemeyPeaceProject/index.html

(2013年10月28日朝刊掲載)

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