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原発事故 子どもの支援考える 広島県呉で学習会 屋外遊び必要

 福島第1原発事故の影響を受ける子どもの支援に取り組む福島大の西崎伸子准教授(43)が27日、広島県呉市安浦町の中畑自治会館で講演し、子どもが放射線を気にせず屋外で遊ぶ必要性を訴えた。

 「福島の今」と題した学習会で、広島市内の親子や住民たち約50人を前に話した。西崎准教授は、放射線への懸念から屋外で遊べない現状を説明。「屋外の遊びは心身の発達を支える。屋内の遊び場よりも想像力が鍛えられる」と強調した。

 西崎准教授は福島県内の子どもを、放射線量の少ない地域の屋外で遊ばせる活動を続けている。広島市安佐南区の滝本一男さん(47)は「福島だけでなく全国で考えないといけない」と話した。

 学習会は、広島市男女共同参画推進センター(ゆいぽーと)などが初めて開いた。11月3日には福島県の親子を招く交流会もある。(広重久美子)

(2013年10月28日朝刊掲載)

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