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G7サミット 広島有力 寺田補佐官「意義大きい」 湯崎知事も期待感を示す

 寺田稔首相補佐官(広島5区)は19日、2023年に日本である先進7カ国首脳会議(G7サミット)を巡り、政府内で有力になっている広島市での開催について「意義は大きい。核なき世界に向けた訴えを強くしていくサミットにしたい」と述べた。

 自民党広島県連が広島市中区で開いた会合後、報道各社の取材に答えた。ウクライナに侵攻したロシアが核兵器の使用を示唆する中、「今ほど広島の発信力が注目されることはない」と強調。一方で「ほかに有力な候補もあり、警備面など総合的に決めないといけない」との見解も示した。

 誘致に取り組む広島県の湯崎英彦知事も記者会見で期待感を示した。ロシアが世界中に不安や脅威を与えていると指摘。「こういう状況だからこそ、世界のリーダーに核使用の恐怖を理解してもらう必要がある。広島での開催意義はより高まっている」と訴えた。

 23年のG7サミットを巡り、市と県は昨年12月にグランドプリンスホテル広島(南区)を主会場とする誘致計画案を外務省に提出した。市は核保有国の米英仏を含む参加国の首脳が平和記念公園(中区)を訪れ、原爆慰霊碑への献花や原爆資料館の見学をするよう同省へ提案している。(河野揚、宮野史康)

(2022年4月20日朝刊掲載)

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