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ウクライナの原発巡り講演 東広島で20人参加

 ウクライナの原発をテーマにした講演会が、東広島市の広島大東広島キャンパスであった。約20人が参加し、同国内にある原発の実情や背景を学んだ。

 講師を務めた同大総合科学部の市川浩教授(科学・技術論)が、ウクライナ国内では旧ソ連時代に原発建設が進み、稼働中の原子炉が現在15基あることや、電力の半分強を原発で賄っていることを解説。ロシアの軍事侵攻による戦火が原発に及びかねない状況に触れ、「原発の存在が戦争被害のリスクを高めている」と指摘した。

 有志でつくる「ウクライナ戦争と核戦争に反対する東広島市民の会」が主催した。代表で被爆2世の中島健さん(74)は「放射線被曝(ひばく)を含め、人々を無差別に傷つける戦争の本質をあらためて感じた」と話していた。

(2022年4月20日朝刊掲載)

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