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核共有の議論「被爆者を冒瀆」 広島で社民・福島党首

 米国の核兵器を日米で共同運用する「核共有」を巡り、社民党の福島瑞穂党首は23日、広島市中区での街頭演説で「日本の政治で核武装や核共有を言うのを許してはいけない。被爆者への冒瀆(ぼうとく)だ」と訴えた。議論を求めた安倍晋三元首相(山口4区)や日本維新の会を批判した。

 ウクライナに侵攻するロシアが核兵器の使用を示唆したのを受け「核を持てば威嚇する。もう一度使われないように核兵器禁止条約を批准し、廃絶しよう」と強調。戦争放棄を定めた憲法の改憲に反対し「民主主義の力で戦争をしようとするのを止めよう」と述べた。国内総生産(GDP)比2%以上を念頭に防衛費の大幅増を唱えた自民党の提言案には「大砲よりバターだ。生活を守れ」と主張した。

(2022年4月24日朝刊掲載)

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